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7月より鶴亀彰氏による「カリフォルニアの風」と題したコラム記事を掲載します。

「カリフォルニアの風」第1号  〜日米文化の交差点〜 

(2009年7月22日)

カリフォルニアに住み始めて42年になりますが、今ほど日本のありとあらゆる文化が日常的に見られる時代はありません。独立記念祭休日の週もロサンゼルス・コンベンション・センターでは「Anime Expo 2009」が開催され、4万人余りの観客が押し寄せていました。日本から飛んで来た「モーニング娘」が歌と踊りで会場を盛り上げ、日本の有名な漫画家やアニメーター達が通訳を付けながらも、最新のマンガ・アニメ事情を語っていました。これを主催する団体の名前はカリフォルニア州アナハイム市に本部を置く「日本アニメーション振興会」です。

ハリウッドでも日本のマンガやアニメの映画化が進んでいます。私達が子供の頃に楽しんだ「鉄腕アトム」も現在製作中でこの秋には「Astro Boy」のタイトルで全米封切される予定です。 今までにも「スピードレーサー」や「ドラゴンボール」なども映画化されています。この傾向は日本映画のアメリカ版製作の動きと共にこれからも加速しそうです。日本のオタク現象はカリフォルニアにも飛び火し、「コスプレ」大会なども定期的に開催されています。  先だっては東京国立博物館所蔵の日本の武士社会で使用された武具や刀剣に加え、日常生活での道具などが「サムライ展」としてサンタアナ市の美術館で長期に渡り開催され、その精緻な芸術性を愛でるアメリカ人観客の姿が眼を引きました。カリフォルニアではいつもどこかで日本の美術展や文化イベントが開かれています。盆栽や錦鯉や秋田犬のショーから空手・柔道・剣道・薙刀の試合から最近では毎年相撲トーナメントも開かれ、人気を呼んでいます。

日本食を楽しむ層は以前の一部の日本趣味の人々から広く一般大衆に広がっています。今日ではsushiの出ないパーティは豪華なパーティとは言われない程です。高級ホテル等で催されるイベントでもsushiは一番人気です。ロサンゼルスのリトル・トーキョーには「大黒屋」と言うラーメン屋があるのですが、そこは日本人以上にロサンゼルスのヒップな若者で大人気です。豆腐やソバに続き、酒やお茶も人気が高まっています。

同時に依然としてカリフォルニアはアメリカのエンターテインメントの日本への発信地です。最近亡くなったマイケル・ジャクソンや「チャーリーズ・エンジェル」のファラー・フォーセットの死には日本でも多くのファンが悲しみました。現在でもハリウッド映画は多くの日本人ファンを持っています。今後ますます日米の文化の交差点としてカリフォルニアはその存在価値を高めて行くだろうと感じています。
(鶴亀彰)




鶴亀 彰(つるかめ あきら)
プロフィール: 在米42年。1966年に企業駐在員として渡米、ロサンゼルスと ニューヨークで勤務の後、1980年に日米のハイテク企業の国際化を支援するカリ フォルニア・コーディネーターズ・インクをロサンゼルスで設立。日米往復も160 回を越え、中小企業やベンチャーの情報化、組織のありかたに関する講演なども多い。2007年からインターネット・テレビ局YUGOBIを開設、新たな計画を推進中。京都 外国語大学卒業。鹿児島県出身。
著書:「海に眠る父を求めて 日英蘭奇跡の出会い」(学習研究社)、 「伊一六六潜水艦 鎮魂の絆」(学習研究社)








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