アメリカのビジネストレンド、展示会情報、社会情報、業界誌、新商品などの紹介。
アメリカ ・レストランニュース
シェフが選んだ今年のトレンド (08/15/08)
るNRSが実施したシェフのアンケートによる2007年度のトレンドが各部門で発表された。全般的な今年のトレンドは、
1位 一口サイズ
2位 地元食材
3位 オーガニック
4位 小料理
5位 スペシャル・サンドイッチ
6位 クラフトビール・地ビール
7位 サステナブル・シーフード
8位 粗飼料で飼育されたビーフ
9位 エナジードリンクカクテル
10位 天然・味付け塩
となっている。
2位に地元食材が入ったのは、地元の食材を使うことにより、輸送距離を短縮し二酸化炭素の排出量を極力さげようという動きも大きく影響している。飲食業でもグリーン問題が大きくなっているのがうかがえる。
194位までリスティングされているが、その中で気になるのは、
14位 モヒト(メキシカンカクテル)
16位 杏
17位 アジア系おつまみ
40位 スローフード(時間をかけて調理されたフード)
57位 寿司
62位 枝豆
63位 寿司以外の日本食
67位 日本酒
72位 生姜
95位 マンゴ
169位 豆腐
など。
サラダのトレンドは
1位 アジアンサラダ
2位 ベジタリアンサラダ
3位 サーモンサラダ
4位 メキシカンサラダ
5位 ステーキサラダ
6位 シュリンプサラダ
7位 チキンサラダ
8位 コブサラダ
9位 シーザーサラダ
とここ数年不動の一位だったシーザーサラダのトレンドはもう終わったようだ。
調理方法においては、
1位 蒸し煮
2位 ソテー
3位 グリル
4位 スローフード
5位 燻製
6位 真空料理
7位 スチーム
8位 ポーチド (お湯の中に生卵を入れる料理)
9位 中国風炒め料理
10位 揚げ物
と、今まではフライドチキン、フライドポテトなど、アメリカといえば揚げ物だったがその時代も終わってしまったようだ。
ソース・調味料の分野においては、
1位 塩(天然塩・フレーバー塩)
2位 熟成ミート(生ハム系)
3位 フレーバー・オイル
4位 バルサミコ酢
5位 レモングラス
6位 ヴィネグレットソース
7位 カレー
8位 生姜
9位 チャツネ・レリッシュ
10位 チャイ
11位 オリーブ
12位 わさび
となっており、1位に塩がきたのはちょっと驚いた。カレー、生姜、わさびなど上位にはいっており、アメリカでも多くのフレーバーを好むようになってきたことが伺える。
詳しくはこちら をご覧下さい。
大型チェーンもグリーンビルディングに (08/06/08)
アメリカでは、この1年で、企業のグリーン化がその業界でも急激に進んでいる。特に重要視されているのが建物。
THE US GREEN BUIILDING COUNDILは、アメリカのNPOで、LEED (Leadership in Energy and Environmental Design) と言う評価システムを持っており、これが唯一アメリカで公式として認められている建物の評価システムであり、日本でも現在このLEEDが研究され、同じようなしステムができつつある。
評価点により、プラチナ、ゴールド、シルバー認定を受けることができるシステムになっている。
現在レストランでLEED認定されているのは31店舗しかない。しかしながら、現在、LEED認定を受けようと進められているプロジェクトは1万店舗だとのこと。この数字が表すように、現在、大きな変化がレストランの建物の構造について起こっている。
全てがグリーンでアメリカの飲食業界で有名はPIZZA FUSION の建物はもちろんLEED認定である。
マクドナルドも、イリノイ州でLEED認定第一号の店舗をオープンした。窓を大きくし自然光を取り入れることにより昼間の光熱費を75%セーブしている。雨水を利用したり、他の節水システムにより水も30%セーブ。ハイブリッドの車には優先的に駐車できるようなスペースだけでなく、自転車置き場も設けられている。車社会のアメリカでは珍しいことである。
ダンキン・ドーナツも、2008年9月にフロリダ州で、第一店舗目のLEED認定レストランをオープンすると発表している。
大手チェーン店は、今後CSR(企業の社会的責任)においても、そしてマーケティングの面でおいても、建物をLEED認定にせざるを得ない状態になってくると思われる。今後はコスト重視ではなく、LEED重視になることだろう。
また、個人経営のレストランもLEED認定が増えてきている。健康志向のレストランにとっては、顧客層が健康志向、環境問題に関心が深い人が多いために、LEED認定は外せないポイントであると思う。サンフランシスコにあるMIXT GREENSレストラン もグリーンを徹底して行っており、もちろんLEED認定のレストランだ。
未来のファーストフードレストラン として、こんなレストランも設計されている。
アメリカでも急激な変化が起きたように、日本においても急激な変化がこのすぐ後に起きることは間違いないだろう。
今から始まる日本食フランチャイズ激戦 in USA (02/22/08)
吉野家USAが、西海岸のみの運営で頭打ちをしているアメリカで、新しいフランチャイズやチェーン展開点が続々と生まれている。それも、ノン・ジャパニーズによる運営のものがほとんど。
ロンドン発のWAGAMAMA は、昨年アメリカのボストンに上陸した。現在、イギリスに50店舗、オーストラリア、ヨーロッパ、ドバイなどで30店舗の、合計80店舗で展開している。ラーメン、餃子、ロール寿司が中心のメニュー。
ニューヨーク発のMOMOFUKU は、KOREAN-AMERICANであるCHANG氏により始められ、昨年度はNYで一番人気のお店として選ばれている。ここもまた、ラーメン・餃子を押したメニュー構成である。
1986年にカナダで生まれたTERIYAKI EXPERIENCE は、カナダで117店舗、アメリカにはアトランタとサンフランシスコで2店舗を展開中で、全米では600店舗を目指していると発表されている。メニューは、テリヤキ、ロール寿司が中心。
メキシコを中心に南米で100店舗を展開中SUSHI ITTO は、カリフォルニア州サンディエゴに昨年1店舗目をあけ、全米で500店舗の展開を目指すと発表している。メニューは、寿司が中心。
このように、多くの海外生まれの日本食チェーンがアメリカ国内での全米展開を目指している。
これからますます日本食の人気も高まると思われるアメリカの市場。日本のチェーン店のアメリカでの展開に大きな可能性があると思う。うどん、そば、ラーメン、どんぶりや、おかずや、そして今、人気が出てきているIZAKAYA。既にIZAKAYAとして定着している。
固有名詞を出して申し訳ないが、餃子の王将、COCO壱番、はなまるうどんさんなど、アメリカで成功する可能性が非常に高いように思う。数多くあるラーメンのチェーン店も、WAGAMAMAなどに負けないと思う。プロデュースとマーケティング次第といえばそうかもしれないが、私達にすれば、はやり本物の味で勝負してもらいたい。是非、力ある日本のチェーン店企業さんにアメリカでがんばっていただきたい。
マーケットがキッチンに?(12/25/07)
高級ナチュラル・スーパーマーケット WHOLE FOODで、全米、いえ恐らく世界で始めての試みが開始された。スーパーで販売している食材を購入したら、スーパー内にあるキッチンで、目の前でお好みに料理をするというサービス。アメリカの消費者は、食材に関して、オーガニック、ナチュラルであることを好む層が急増している。外食においては、食材を選択できない。このサービスなら、自分の目で確かめ、自分で自分の納得する食材を購入できる。そして、家に持ち帰ることもなく、自宅のキッチンを汚すこともなく、目の前で自分の好みにあわせて料理をしてくれる。
一人暮らしや、旅行者、忙しいビジネスマンに人気がでてきている。店舗によれば、店舗内にカウンターを設置し、その場で食事もできるようになっている。
利便性があるので利用する人。料理の仕方がわからないから利用する人。オーガニックに拘るがゆえに利用する人と、利用者により利用目的は違うにしろ、市場ニーズがあるのは確かだ。
高級食材を使用しても価格はお手ごろ。セールのサーモンを買って、それをガーリックとハーブで料理してもらっている間に、ミニグリーンサラダを食べ、料理が終わったサーモンといっしょにフライドポテトとソーダといったメニューで合計$7.38。レストラン価格と比較にならない安さ。また、リカーライセンスがある店舗では、店舗内で販売しているビールとワインも飲めるとか。
近年アメリカでは、スーパー内の惣菜コーナーの激戦がなし広げられている。各店舗、特色を出して勝負している。COSTCOがローストチキン、ALBERTSONではフライドチキンと、家庭では作ることができないプロの味で勝負されている。
惣菜コーナーの次は、キッチンコーナーの激戦が始まるのではないかと思われる。今後のスーパーの動きは、レストランを脅かすかもしれない。
WINE FLIGHT(12/10/07)
アメリカでは、この10年でワインの消費量が急増している。
2005年の売上げは190億ドルだが、2010年には230億ドルに達すると予想されている。そのワインブームに乗り、空港のバーも変わりつつある。
以前は、ビジネス旅行客といえば男性がほとんどであり、空港の飲食施設も男性をターゲットにしたものが多かった。しかしながら、女性の社会進出に伴い、女性のビジネス旅行客も急増しており、無視することができない状況になっている。その上、9・11以降、空港のセキュリティが厳しくなったために、空港での待ち時間も長くなっている。と言うことは当然、空港内での飲食をする確立も増えているはずである。
VINO VORA イタリア語で、WINE FLIGHTが、サンフランシスコ、ニューヨークをはじめとする5つの空港で、ワインバーを展開しており、向こう5年間で50店舗にする予定と発表した。
落ち着いたリッチな雰囲気のワインバーで、100種類にもおよぶワインを楽しむことができる。価格はグラス売りで6ドル〜45ドル。また、ちょっとしたおつまみも取り揃えてあり、お気に入りのワインがあれば、ワインも購入することができる。旅行客にひとときに安らぎを与える場所になっているようだ。
この企業、2004年に、JAMBA JUICEのエグゼクティブ、RAVENWOOD WINERYの創業者、SCHARFFEN BERGER CHOCOLATEの創業者が集まって起業している。
最近のアメリカの経営者の動向を見ていると、飲食に関わらず、企業のトップが集まって起業するケースが大変増えていると思う。アメリカの経営者の大胆な考え方に学ぶところも多い。
急成長するPotBelly Sandwichの後ろには(12/08/07)
シカゴに本拠地を置PotBelly Sandwich が急成長している。アメリカのチェーンレストランでの成長率一位となった企業で、2007年度は140店舗から195店舗まで増やし、売上げでは1億4500万ドルから2億ドルまで伸ばしている。2006年度の売上げは47%増、2007年度は38%増となっている。今、PotBelly SandwichがIPOせずにどこまでこのペースで伸び続けられるだろうか。
PotBellyのCEOであるKeil氏によると、IPOをしなくても、個人投資家からの投資を十分に得ているので上場する必要性がないと言う。スターバックスもPotBellyの投資家の一人で、今までに1億ドルの投資を獲得していると言う。PotBellyとスターバックスは似たところがある。PotBellyは1971年にアンテックシップとしてオープンし、その後、店内で簡単なサンドイッチとドリンクを出すようになり今の体制ができた。スターバックも1971年にコーヒーメーカーとコーヒー豆の販売店としてスタートし、今のコーヒーショップの体制ができた。
PotBellyのよさは、古い家具やサインがごちゃごちゃしていて、各店舗の均一性のないところだと言う人もいる。
大手投資グループのOAK INVESTMENTのGALLAGHER氏によると、現在では巨大になったOFFICE DEPOTがたった3件だったときに投資をされたと言う。WHOLE FOODも投資した当時は4店舗だけだったそうだ。PotBellyに関して言うと、これ以上大きくなっていくと、本来の良さがなくなってしまうこともある。
昔ながらのアットホームの雰囲気の中、店舗によってはギター演奏があったり、料理の量や形が不ぞろいであるのも、一つ売りになっている。
投資家はこのPotBellyに何を求めているのだろうか。そして、今後PotBellyはどのような方向に進んでいくのだろうか。今までにないパターンだけに今後の動きに非常に興味がある。
MeSay Blogやメルマガでも紹介しているが、最近急成長しているところには、必ず裏で大手がついている。メキシコ料理のCHIPOTLEにはマクドナルドが、SPICY PICKLESも、ORGANIC TO GOにも。成長にもスピードが必要になっている現代では、新しい経営方針センスを持ったものだけが成長していくのだろうか。
ミラノでは、デザイナーブランドのレストランが流行 (09/25/07)
この数年、Trussardi, Bulgari, Gucciなどの有名ブランドが、次々のレストランをオープンしており、今のミラノのトレンドとなっている。昔は、ブランドと言えばアパレルにとどまっていたが、今では、食器、家具、チョコレートに至るまでブランド化してしまっている。
ミラノのコメンテーターDAVIDE PAOLINI氏によると、ミラノではデザイナーブランドのレストランが次々とオープンしているが、美食家が認めるようなレストランには、このブランド系レストランはならないと思う。あくまでのデザイナーブランドレストランは、デザイナーのショールームの一部であり、おいしい食事を食べるのではなく、雰囲気を楽しむための場所である。
このような雰囲気の中にいると、食事は目立たなく、重要度も低くなるのは良くわかるような気がする。
Dolce & Gabbana Gold
天井、壁、照明、食器、リネン、全ての物がゴールド。インテリアから、食器から、全てがゴールドで統一されており、そして、全てが連結している調和感が強く感じられる。トイレもゴールドのミラーに、ゴールドに塗られた竹で装飾されており、ひとつ間違うと、やぼったくなるゴールドで絶妙な雰囲気を作っている。さすが、Dolce & Gabbanaだ。食事は料理も少なく、あまり期待できるものではないが、十分楽しめるレストランである。
Via Carlo Poerio 2/A, Milano
Tel. +39-02-757-7771
BULGARI
Bulgariホテル内にあるレストランで、BULGARIデザインのジュエリーの雰囲気そのままの豪華さがある。ラウンジから見渡せるガーデンは、文句のつけどころがないほど手入れされている。ダイニングエリアの向かう階段には、キャンドルが使用されており、落ち着いたシックな雰囲気をかもしだしている。このレストランに限っては料理も十分に楽しめる。BULGARIタッチのバスケットで運ばれてくる5種類のパンも非常においしい。BULGARIワールドを満喫できる。
Via Privata Fratelli Gabba 7/b, Milano
Tel. +39-02-805-8051
Just Cavalli Cafe
Riberti Cavalliを例にあげると、壁、鏡、天井、エレベーターまでが全てパンプキンの形をしており、もちろんスタッフの服装まで彼のデザインが使われている。彼の味が120%出されているように思う。この空間に入るとファッションマガジンの、写真撮影現場に入ったような錯覚すら覚えてしまう。
CAVALLIのブティックの一階がレストランになっている。メニューはカジュアルイタリアンで、サラダからサンドイッチまで、気軽に食べられるメニューが取り揃えてある。
Via della Spiga 30, Milano
Tel. +39-02-7639-0893
Trussardi Alla Scala Cafe
デザイナーブランドとして一番最初にカフェをオープンしたのが、Trussardiである。2001年にオープンされている。ここでは、朝食、昼食と、午後のスナックが出されている。1999年にNicole Trussardiは交通事故でなくなってしまったが、Trussardi色は十分に出されている。クラシックさとエレガンスさがうまく調和している。従業員は、ロボットのように動き、スマイルもあまりながい、それもこの雰囲気にマッチしているのでそれはそれでよい。
Piazza della Scala 5, Milano
Tel. +39-02-8068-8295
ARMANI
ARMANIは、誰ともパートナーを組まないと、ARMANIとのコラボレーションは考えられないと言われている中、日本人有名シェフであるNOBU (AMTSUHISA)と組んだことが業界でも話題になった。禅の世界をデザインにも取り入れ、落ち着いた中にも、ARMANIの世界が広がっている。箸にまでARMANI色がでている。他のレストランと比較すると価格はそれほど高くなく、ランチのビジネスミーティングにでも使える雰囲気もあると言う。
Via Pisoni 1, Milano
Tel. +39-02-6231-2645
ファーストフードレストランの売り上げトップ10 (09/18/07)
2006年のファーストフードレストランの売り上げトップ10が、QUICK SERVICE RESTAURANTより発表された。
マクドナルドが売上げでは2位のバーガーキングを引き離し堂々のトップ。店舗数では、サブウエイが20,755店舗トップ。直営店の数では、スターバックスが5,728店舗、次にマクドナルドの2,104店舗、FCの店舗数では、サブウエイの20,755店舗、マクドナルドの11,670店舗、バーガーキングの6,656店舗となっている。上昇率においては、メキシカンのホープであるCHIPOTLEが31.1%、スターバックスが21.1%と続いている。
原油高、食材の高騰や、景気の不安定差が、2007年度のレストランの数値を揺さぶっている。経営失敗によるレストランの売却も2007年には起きているので、2007年度のランキングには大きな動きがあるのではと思われる。
アメリカ飲食業界の企業買収事情 (09/10/07)
メキシカンフードで、画期的な伸びを示し2002年にWENDY’Sにその当時の店舗数にして173店舗を展開していたBAJA FRESHは、2億7500万ドルで買収された。その後、たった5年で、298店舗を展開しているBAJA FRESHは、たった3100万ドルで、DAVID KIM (SWEET FACTORY CANDYのオーナーであり、DENNY’SやCINNABONEをFCも展開している)のグループに買収された。
今回の失敗の要因は?
立地の選択、CHIPOTLEやQQDOBAなどの競合の勢いについていけなかったことや、メニュー開発が上がられているが、一番の要因は、WENDY’Sのような大手は、200店舗前後の中小のチェーン展開のオペレーションに不慣れだったのではないかとも言われている。
この5年間に、WENDY’Sは、BAJA FRESHによる毎年の損失はかなり大きく、WENDY’Sでは、今後の展開が困難だと思われたのだろうが、約9分の1の価格で手放すとは、一般の私達の感覚ではなかなか想像がつかない。
最近では、APPLEBEE、INTERNATIONAL HOUSE OF PANCAKEなどの大手の売買もあり、BAJA FRESH規模のチェーン店に関しては、頻繁に買収が行われており、レストランニュースではほぼ毎日のように、買収が記事になっている。そして、それが普通に受け入れられている。
原油の高騰、フードコストの上昇、サブプライムローン関連のニュースによる一般市民への不安、不動産価格の下落など、飲食業にとってはダメージを受けるニュースばかりがあるアメリカにおいて、今後、飲食業の企業買収は、更に激しくなると思われる。買手がなくて、閉鎖するチェーン店もでてきている。
今度、生き残るチェーン店はいったいどこだろうか。そして、企業買収によって利益をあげる投資家グループはいったい誰であろうか。
成長度トップ10のチェーンレストラン (08/28/07)
2007年度の成長度に関してのトップ10が発表された。アメリカの飲食市場は、15年〜20年前に比較すると競争度が低くなっているらしい。
そして経済の不安定さにより、低所得層がファーストカジュアルレストランに行く回数が増加している傾向があるので、今回のトップ10の顔ぶれもほとんどがファーストカジュアルになっている。
FIVE GUYES BURGERS & FRIES
特徴は、ファーストカジュアルでありながら、オーダーをしてから料理がでてくるまで10分もかかる点。通常、ファーストカジュアルの客は10分という長い時間を待たないが、それを待たせるのは、ここの料理のおいしさからであろうと思われる。フライドポテトも皮付きのハンドカットで、オーダーが入ってから揚げられる。前年度比113%。
POTBELLY SANDWICH WRORKS
アンティークショップを経営していた夫婦が30年前に始めたサンドイッチ屋で、インテリアも古き良き時代のアンティーク調。店内ではライブミュージックが演奏されていることもある。ファーストカジュアルコンセプトではあるが、ファーストカジュアル以上の雰囲気と料理の質を保っている。メニューはハンドメイドサンドイッチが主流。
前年度比は40%。STARUBUCSのHOWARD SCHULTZも投資していることが優良企業である証だと思われる。
YARD HOUSE
アップスケールのカジュアルレストラン。国内で賞を受賞している地ビールを出している。ビールの味は格別で、ショーケースには600バレルのビールが展示されており、それも雰囲気を作っている。前年度比50%の伸び。
QODABA MEXICAN GRILL
トップ10には、ファーストカジュアルのメキシカンフードが3店舗入っているうちの1店舗。トップ10にメキシカンフードが入っていることからもわかるように、アメリカ市場には、メキシカンフードが定着している。QODABAは、2003年にJACK IN THE BOXに買収されており、現在はFC展開をしている。前年度比43%。
MOE‘S SOUTHWEST GRILL
ファーストカジュアルのメキシカンフードの3店舗の1店舗。他の2社と一緒で、目指すところは、ファーストカジュアル、そしてフレッシュ。TACO BELLなどのチェーンよりワンランク上のクオリティを目指している。MOESの特徴は、来店した全てのお客様に従業員が「WELCOME TO MOES」と声をかけ、笑顔で迎え入れること。前年度比32%。
CHIPOTLE
オーナーシェフにより吟味されたメニュー構成を持ち、フレッシュ、ナチュラルそして、自然に優しいを目指している。メキシカン・ファーストカジュアルの3店舗のうちの1店舗。ファーストカジュアルにすれば、客単価が$8.50と若干高くなっている。前年度比31%。
FAMOUS DAVE‘S
トップ10に入った唯一のBBQ。BBQといえば、SMOKEY BONESが今までトップを走っていたが、去年あたりから苦戦しており、今年はトップ10にも入らなかった。健康志向のアメリカ市場で、BBQチェーンがどのようにして生き残っていくか今後に注目したい。前年度比40%。
BJ‘S RESTAURANT
トップ10に入ったもう1店舗の地ビールレストラン。メニューが100種類以上あるのも特徴。ビールも常に7種類揃えられており、季節によって、その季節にあった銘柄をだしている。ハイクオリティ、お得な価格が売りで、1978年から堅調な成長を遂げている。前年度比33%。
FLEMING‘S PRIME STEAKHOUSE
トップ10に入った唯一のステーキハウス。このトップ10の中では、一番高級なチェーン。客単価は55ドル。落ち着いた中にも暖かさを残しているのが女性客に受けている。39店舗から一年で50店舗増え、売上げでは前年度比33%。
CHEESEBURGER IN PARADISE
南国のパラダイスの雰囲気をコンセプトにしたハンバーガーショップ。ライブミュージックのあるファーストカジュアル。今年はトップ10に入ったものの、一店舗あたりの売上げは減少している。来年度、トップ10に入るか微妙な位置にいる。今後、このコンセプトでどこまでいけるか疑問も残る。
飲食業のグリーンキャンペーン (08/20/07)
アメリカの飲食業は5370億ドル市場。全米に93万店舗があるとされている。市場規模からすると、アメリカの全てのビジネスの10%に相当する。近年、飲食業においても、大手から個人経営のレストランに至るまで、「グリーンキャンペーン」に力を入れるところが多くなった。
アメリカには、Green Restaurant Associationと言うNPOがある。飲食業に対しての「グリーン・ガイド」情報を発信したり、グリーン推奨レストランを認定したりすることを行っている。1990年に既に発足されていたNPOである。現在、全米レストランの約33%FOG(脂肪、オイル、グリース)、アルミニウム、缶、グラス、プラスチック、残飯をリサイクル処理しており、20%がリサイクルペーパーを使用している。まだまだ浸透しなければならないが、近年、自主的に「グリーン」を意識する飲食業者も増えており、そして規制も厳しくなっているために、数値が毎年良くなっている。
フロリダを拠点にして、急成長している「PIZZA FUSION 」は、メニューの98%がオーガニックの素材を使用しており、店内で使用する洗剤、清掃剤も全て「地球に優しい」エコ商品が使用されている。従業員のユニフォームもオーガニックコットンで作られている。使用している電力は100%風力発電を使用し、ホームページのホスティング会社も「Green Web Hosting」を使用している。テイクアウト用のピザボックスを持って返却してもらうと、次回の購入時に割引をするなど、顧客と一体となり、「グリーンキャンペーン」を行っている。このような徹底した企業方針が、中流層以上の階級に受けており注目を浴びている。今後、ますます伸びるであろうと思われる企業だ。
アメリカには各業界で、GREEN関連のNPOが発足する動きがあるようだ。その大元となるEPA 「Environmental Protection Agency」が大きな力を持っている。日本は個人レベルにおいて、GREENキャンペーンがなされているが、企業レベルでは遅れているように思われる。逆にアメリカにおいては、個人レベルは遅れているのに、企業レベルでは日本より進んでいるように思う。
マーケティングの根本的な違いかもしれない。企業イメージを高めることが、どれだけ大きなマーケティングになるかアメリカの企業は熟知しているように思う。
DINNER ASSEMBLE STORE (08/10/07)
DINNER ASSEMBLE STOREと聞きなれない言葉のフランチャイズがアメリカでは伸びている。何と日本語に訳せば良いのか悩んでしまう。
このDINNER ASSEMBLE STOREとは、店舗で食事の準備ができるようになっている大きな共同キッチンで、手早く食事の準備ができるように材料も切られており、調味料も調合されている。
利用客は、コンピューターにログインして、好きなメニューをオーダーしておき、店舗で配布されるレシピどおりに調理し、料理し持ち帰るシステムである。買い物に行く必要もなく、掃除する必要もなく、無駄な食材もでないと言う便利なシステムである。時間がない場合は既に料理されたものを持ち帰るサービスもある。ファーストフードより栄養があり、料理する時間を大幅に縮小でき、家族団欒のひと時が過ごせるというわけだ。
DREAM DINNER では「より多く家族がいっしょにいる時間を過ごせるように」をモットーに、全米で239店舗をフランチャイズ展開している。その店舗の模様はこちら から見ることができる。
メニューは毎月12種類ほど準備されている。1食あたり$3.50〜となっているとのこと。料理をあまりしないアメリカ人には需要があると思う。このDREAM DINNERの他に、SUPPER SUPPERS 、MY GIRLFRIEND KITCHEN 、DINNER BY DESIGN などのフランチャイズも存在している。
大手マーケットが、食材のデリバリーサービスを開始し、お年寄りなどに大変受けている。高齢化社会においては、必要なサービスだと思う。そして、料理ができない、片付けもできない主婦または、忙しくて料理をする時間がない働く主婦、多忙なお父さん方には受けるであろうと思われるこのビジネス、今後どのように展開していくか、注意を払っていきたいと思う。
ロング・ジョン・シルバーズ (07/05/07)
アメリカ人は、週平均5回外食するとの統計がでている。
その統計の中で、シーフードを食べるようになったが、家庭では料理が難しいのでしない。外食でシーフード系のレストランに行く割合が高いという結果もでている。そこで、最近急成長しているのが、ロング・ジョン・シルバーズ 。2002年に大手外食産業企業であるYUM BRANDS INC(ケンタッキーフライドチキン、タコベル、ピザハットなどを運営)に買収され、現在ではアメリカ全土に1200店舗展開されており、ケンタッキーフライドチキンと1店舗に2ブランドを共存させている店舗が増えており、店舗数も急増している。メニューは、フライドフィッシュ、シュリンプ、スキャロップなど、全てがフライものなので健康的とは言えないが、ヘルシーフードの人気が高まっているアメリカでは、お肉離れの人たちに人気がある。
今後、更にメニューを増やして行くと発表されており、市場のニーズにあわせたヘルシー志向のグリル系メニューも近日中に追加されるのではないかと予想される。全米一のシーフードチェーンの今後の展開が気になるところである。
急成長する「PANERA BREAD」 (05/23/07)
PANERA BREAD (パネラブレッド)では、焼きたてのパンでサンドイッチを作ってくれるチェーン店で、パンは約20種類あり、自分の好みのパンを選べる。サブウエイより更にパンに特化し、サンドイッチの他、10種類のスープ、10種類のサラダ、更にスターバックス並のグルメコーヒーもメニューにあり、雰囲気もセルフサービスだが、ファーストフード店というより、レストランの雰囲気を保っている。
1981年創業で、現在までにアメリカ全土に直営337店舗、フランチャイズ502店舗の合計939店舗が全米37州において展開されており、毎年150店舗〜200店舗を新規にオープンする予定とのこと。
既に日本企業が目をつけ、日本進出の話しを持って行っていると思うので、日本でPANERA BREADがオープンされるのも、さほど遠い話ではないと思う。
サブウエイが日本上陸をした際、二つの点で苦戦したと聞いている。一つは日本人が欧米人に比べて唾液の量が少ない。そのために、サブウエイにパンが日本人にはぱさぱさ過ぎたらしい。二つ目は、日本人は自分で選ぶということを嫌うようで、パンは何しましょう。中身は、そして、マヨネーズは塗りますか?などの質問の受け答えが面倒、時間がかかると、せっかくの売りが逆効果になったと言う。
さて、時代も変わっているは思うが、このPANERA BREAD、日本進出なるか?そして、成功するだろうか?
アメリカで一番高いレストラン (05/01/07)
アメリカの雑誌、FORBESが選んだアメリカで一番高いレストランは、ニューヨークにある高級日本食店 「MASA 」。
平均価格が446ドルとのこと。日本の方が聞かれると、446ドルで一番高いの?と聞きたくなるような価格だ。第二番は、カリフォルニアにあるフレンチレストラン「FRENCH LAUNDRY 」 。
平均価格が254ドルと、一位のMASAとはほぼ半額。ちなみに、FORBESが選んだ世界で一番高いレストランは、新橋にあるステーキハウス「あらがわ」。
上記の価格には、ドリンクは含まれていない。
これぐらいの料理になると、高価な日本酒やワインが当然のように出されるだろうから、一人当たりドリンク込みで1000ドルと言われても不思議でない。このMASAレストラン、かなり繁盛している模様。
ホームページのメニューを見させてもらったが、以外と焼きそば(神戸牛使用)とか、庶民的?なメニューも多い。日本の高級日本食レストランにはメニューがないところが多い。アメリカでいくら高級だと言えども、メニューもあり、価格もきっちりと表記されている。そこが、私にはアンバランスに思えた。。
スターバックスの成長が減速か? (04/30/07)
全世界で13,000店を展開し、長期的目標として4万店展開を目指しているスターバックス。2006年度は78億ドルの売り上げをあげ、本年度は20%の売り上げ増を見込んでいる。
スターバックスはアメリカ全体のコーヒーのレベルを引き上げ、ファーストフードの第一人者であるマクドナルドですら、コーヒーの質を引き上げざるを得なかった。
スターバックスの展開は今までは凄かった。昨年度の成長は、その前の年より20%落ちている。本年度第一四半期は、新規で700店舗をオープンし、売り上げは6%伸びている。しかし、この数字は、ウオールストリートの投資家達には魅力的ではないらしい。
スターバックスが今まで失敗せずに成長してきたかと言うとそうでもない。レストランスタイルのCAF? STARBUCKS、コンピューターバーのCIRCADIA STARBUCKSなどはあっけなく失敗に終わっている。また、最近は音楽のレーベルに参入しHEAR MUSIC RECORD LABELを立ち上げたところで、アメリカでは懐疑的な意見が多い。
現在、41ヶ国で展開されており、本年度はルーマニアに1店舗を設け初年度で2400店舗を展開する予定。2008年にはロシアとインドに進出の予定。海外進出においてのスターバックの問題は、インタリアデザイナーと両立のコーヒー豆の確保だそうだ。かなり苦戦している模様。
アメリカでは、一人勝ちしていたスターバックスにも減速の傾向が見られると予想されている。
売り上げが全米一のレストラン「TAO」 (04/27/07)
ラスベガスのベネチアンホテルにあるレストラン「TAO 」が2006年度に5530万ドルの売り上げをあげ、売り上げNO1のレストランに輝いた。
このTAOレストランは、アジアを基調にしたレストランで、中華料理、タイ料理を日本料理を軸にしているらしいが、国籍不明のレストランである。ニューヨークにあるTAOレストラン の姉妹店としてラスベガス店 が数年前にオープンした。床面積1250坪足らず、年間客数は60万人。客単価が夕食で70ドル。
売り上げの約50%がドリンクで、近年は日本酒を含むワインの売り上げが急上昇している。日本酒においては17種類の冷酒、3種類の熱燗、そして酒のテイスティングコースも設けられており、SAKE FLIGHTSと呼ばれている。1便出発!という感じで若者層に人気があるものと思われる。
FLIGHT#1 純米便
FLIGHT#2 純米吟醸便
FLIGHT#3 純米大吟醸便
FLIGHT#4 ミックス便
料理メニューは、海から(シーフード)空から(チキン)土地から(ビーフ)と言うおもしろい標記がされており、お寿司、天ぷらから、飲茶、タイヌードルとほとんどが各国の料理の創作料理だ。
しかし、年間の客数が60万人、1日当りすると1650人となる。これだけ人が入るというのも、ラスベガスという特殊な土地だからと思われる。ちなみに2006年のラスベガス訪問者は3890万人で2005年と比較すると1%の上昇らしいが、ツーリストより、地元住民の人数が極端に増加しており、昨年度は4%の伸びをみせている。この伸びも飲食業の成長を助けているという。
現在は、ニューヨーク、ロサンゼルスが飲食の中心になっているが、ラスベガスがこの2都市と同等のレベルに追いつくのもそれほど先のことではないと思う。
自分独自のものが好きなアメリカ人 (04/25/07)
アメリカに、COLD STONE というアイスクリームチェーンがあり、現在も成長し続けている。
2005年には、日本にも進出して現在6店舗が展開されている。このCOLD STONEと言うアイスクリーム屋は、お客が、基本のアイスクリームに、各種フルーツ、ナッツ、チョコレート、ケーキ、キャラメルなどを好きなように混ぜることができる。
お客の要望に応じて、COLD STONEと呼ばれる冷えた台の上で、アイスクリームとお客が選んだ物を混ぜ合わせるシステムいなっている。
アメリカ人は、自分独自のものが大好きな人種で、このアイスクリーム屋は1988年創業以来、伸び続けており、どの店も大繁盛している。現在アメリカ国内で1000店舗、海外に100店舗があり、来年度は海外の展開も倍に伸ばすと発表されている。
サブウエイが日本で苦戦したのは、日本人は、自分の好みのものを作るのが苦手でできあがったものを好む傾向があるということを聞いたことがある。
このCOLD STONE、日本ではどのような展開をするのか非常に興味があるところだ。
クッキーチェーン、MRS. FIELDSの賭け (04/22/07)
アメリカ全土に2384店舗を展開しているクッキーチェーンの王者、MRS. FIELD は、この数年売り上げが下がり苦戦していた。
創業以来、29年間赤と白のインテリアを使っていたが、高級感、グルメ感覚をあげるために、赤を基調に黒のアクセントを使い、ライティングもソフトタッチに仕上げ、更に、エスプレッソなどのグルメドリンクもメニューに追加した。
たったそれだけのことで、売り上げが60%伸びたと発表されている。この試みは、現在は一部の地域でテスト的に行われているが、今後は全店舗でリニューアルが行われるとのこと。
アメリカでは今は、高級グルメ感覚が消費者を魅了するようだ。
アメリカのレストランからナイフが消える日 (04/02/07)
シカゴで開催されたシンポジウムで、最近の動向は、フィンガーフードと呼ばれる手でつまんで食べられる一口サイズのメニュー。
一部のファンに人気があったお寿司も一般的人にも浸透し、フィンガーフードの代表とされている。
海老の料理もそれに近いものがあり、TGIフライデーなどは、これらのメニューを増やしている。また、魚料理のメニューも各レストランで増えている。
アメリカはまだまだステーキの国。シーフードが一般化してきたとは言え、一般家庭にまで浸透しているかというとそうでもない。
家庭の主婦は、魚をどのように料理して良いのかわからないために、どうしても外食では、シーフードをオーダーする機会が多くなるそうだ。
健康嗜好の強まりで、フライ物より、ソテイ物が好まれているために、これまた柔らかいので、ナイフなしでも食べられてしまう。アメリカのレストランから配布が消える日が将来あるかもしれない。
更に進むヘルシー嗜好 (03/30/07)
http://www.healthydiningfinder.com/site/ と言うレストランガイドが話題になっている。このレストランガイドは、ヘルシーなメニューがあるレストランのメニューを紹介するものでアメリカ全国3万店が登録されている。そして、その店舗のヘスシーなメニューのみが紹介されている。ここで紹介されるメニューは、野菜や果物を使用されていること。レッドミート(牛肉、豚肉、ソーセージ、ハム、その他)が2種類以上使用されていないこと、チキンなどはスキンレスであること、そして、メインメニューは、750カロリー以下、脂肪分が8g以下、前菜は250カロリー以下で、脂肪分が3g以下でなければならないなど、厳しい規定があり、これに当てはまらないメニューは掲載することができない。
例えば、DOMINO PIZZAなども掲載されているが、掲載されているメニューは、チーズピザや野菜ピザであり、あえて加えられていたのがチキンピザだった。他のメニューは掲載されておらず、各メニューの栄養素が詳細にわたり記載されていた。
(参照 http://www.healthydiningfinder.com/site/diners/findrestaurants/nutritional_info.php?id=dominos-24162 )
今後、アメリカでは更に健康嗜好が強まり、レストランのメニューにもこのようなカロリーが記載されるようになるのもそれほど遠い日ではなさそうだ。(既にファーストフード店では実施されている)。
アメリカのピザ戦争 (03/28/07)
アメリカ一番のサンドイッチフランチャイズのSUBWAYが、この夏からピザをメニューに加えると発表した。既にテストマーケティングも終了しており、テスト店では、宣伝抜きでも総売上の5%を占めるまでになっている。今後、大々的にテレビ、ラジオや媒体で宣伝が流れ、店内でも大きなピザのサインがあれば、売り上げが伸びることは間違いない。
アメリカのピザ専門のNO1であるPIZZA HATは昨年度は3%の売り上げ減で52億ドルの売り上げ、NO2のDOMINO PIZZAは3.8%減の32億ドル。SUBWAYは7%増の77億ドルの売り上げを上げており、今年は、更にPIZZAの王者二社を脅かすことになると思われる。その他、マクドナルドでも現在、テスト的にピザを出されており、マクドナルドをはじめとする大手数社がピザをメニューに加えるものと思われる。
アメリカでは今後、ファーストフード店でのピザ戦争が激しくなると予想される。
プロの世界に入り込んでいる気配が感じられるジャパニーズテイスト (03/15/07)
今月号のレストランニュースの消費者動向は「どのような傾向を好みますか」というアンケート結果があった。
一番は、ヘルシー嗜好で28%、続いてガーリック、低脂肪、辛味、イタリアン風味、メキシカン風味、ケージャン風味、低炭水化物、アジア風味に続いて、何とテリヤキ風味というものがあった。
13%もの消費者が、テリヤキ風味を求めているというのだから、アメリカにもジャパニーズテイストが浸透したのだと感心した。
レストランニュースのページをめくっていくと、次に私の目に飛び込んだのが、見開きのページに大々的に掲載された、冷凍天ぷらの広告。その広告のイメージとして使用されていたのが、サムライのかぶと。お箸で持たれた天ぷら。天ぷらを揚げたあとに、ブロッコリー、にんじん、トマト、ズッキーニなどで炒めてある料理の写真が掲載されている。
恐らく、テリヤキ風の味付けがされているのだろう。天ぷらと言ってもフリッター風のもの。天ぷらと言う言葉がアメリカの飲食業界ではアメリカン・ジャパニーズとしてしっかり根付いている。そして、最後に驚いてのが、アメリカで最大のビーフ協会が主催するBEEFBACKER AWARD(肉を使った料理のコンテスト)の宣伝に、何とDENGAKU STEAK DOMINOESと称して、ビーフの味噌田楽が大々的に使われていたことだ。ビーフと言えば、アメリカを代表するもので、そのビーフのコンテストの宣伝に串に刺された一口大のビーフに味噌田楽が乗せられており、その上に、1切れにはゴマ、1切れにはねぎがかけられており、青葉とのりがサイドに添えられている。今後、益々ジャパニーズテイストがアメリカで浸透していくものと、今月号のレストランニュースで核心を持った。
日本のみなさん、これからはアメリカでチャンス到来です。
アメリカの衛生管理 (03/13/07)
アメリカ、カリフォルニア州においては、保健所の衛生管理が非常に厳しくなっている。
先日も、顧客のレストランが、衛生管理に問題があるとして指定を受け、その後、改善しなければならない点の指摘を受けて再検査を受けた。その再検査でも問題点があり、保健所に呼び出しを受けた。
その保健所でどのように衛生管理をしなければならないかの指導を個別に受けなければならなくなった。アメリカでは、一日14名の食中毒による死者がでており、年間では5110人の死者がでていることになる。
多くは4歳以下の幼児か65歳以上の老人、そして、妊婦、糖尿病患者、AID患者、癌患者など免疫力が弱っている人が多い。
衛生管理で一番重視されるのが、食物の温度。暖かい食べ物に関しては常に57度以上を保たなければならないし、冷たい食べ物においては5度以下でなければならない。つまり、その間が一番バクテリアが繁殖しやすい温度である。
冷却方法も、2時間で5度以下にしなければならないので、薄いパンに少量の食べ物を入れ、氷を敷いて急激に冷却しなければならなど、詳細にわたる手順を教えられた。
この指導は約1時間。通常オーナーと厨房長の二人が呼び出される。日本では、ここまで徹底されていないと思う。
今後、飲食業のHACCPが日本でも広まると思うので、これらの点も重視されるのではないかと思う。
「築地銀だこ」アメリカに進出か? (02/20/07)
ロサンゼルス・ガーデナ市にある日系の食材マーケットMARUKAI MARKETのフードコートに、4日間の期間限定で「築地銀だこ」(日本国内300店舗、アジア諸国9店舗展開)が出店した。ロサンゼルスには以前、たこ焼き屋さんが、1店舗あったが、あまり評判が良くなく、そのまま閉店された。
私が知り得る範囲では、ロスにはたこ焼き屋はないと思う。この期間限定ではあるが、「築地銀だこ」の出店を、ロスのたこ焼きファンは心待ちにしていた模様。
連日、開店と同時に長蛇の列ができ、弊店までに材料がなくなることも数日あり、週末のピーク時には1時間待ちという状態だった。私も30分待って、たこ焼きにありつけた状態。
銀だこのスタッフは、お客様に、味はどう思うか、濃いか薄いか、ソースの量はどうか、油についてはどんな印象を持たれたかなど、食べ終えられた方や、リピートのお客様に、かなり積極的に意見を聞いていたので、アメリカ進出も相当真剣に検討されているのではないかと思われる。
たこ焼きのコンセプトはとてもおもしろい。しかし、今の状態でアメリカに浸透するとも思えないが、ちょっとの工夫で新しいスタイルのたこ焼きができるかもしれない。中に、ビーフやチーズを入れるとか、メキシカン風にホットにするとか、お菓子としても食べられるようにホットケーキのような生地を使うとか、いろいろなことが考えられると思う。
昔、寿司ブームに火がついたとき、カリフォルニアロールというアメリカ生まれのお寿司ができた。そして、そのカリフォルニアロールは、日本に逆輸入されて、日本でも浸透してきている。もしかすると、このたこ焼きも、アメリカで新たなアメリカン風たこ焼きができ、日本に逆輸入される日が来るかもしれない。
是非、「築地銀だこ」さんには、がんばってアメリカ進出し、アメリカで成功していただきたい。
アメリカの飲料事情 (02/09/07)
「アメリカといえば、コカコーラ」と言う時代は消えつつあると、NATION’S RESTAURANT NEWSで報道されていた。
この数年の消費者の傾向は、炭酸飲料ばなれが目立ち、ボトルウオーター、コーヒー、ティーの消費が伸びているとのこと。
スターバックスが、スペシャリティコーヒーを広めたことにより、スペシャリティコーヒーが、今ではコーヒーとティーの消費のうち19%を占めるようになっている。この伸びがコーヒーの消費量を伸ばしていると思われる。
同時に、2001年からアイスティの消費が12%も伸びている。これもまたスターバックスのしかけによるが、フレーバーティーと呼ばれるラズベリーティーや、パッションフルーツティーなどを皮切りし、ブラックティや今ではグリーンティも大きく伸びている。
今後、ヘルシーという今のトレンドに乗って、益々ティーの市場が格段するものと予想されている。
先週、カリフォルニアで開催されたナチュラルプロダクツエクスポにも、多くのティーメーカーが出展していた。日本の緑茶も、ペットボトルのティーも紹介されていた。
今後は、健康茶の部分が伸びていくのではないかと思われる。この市場には、日本企業が参入できるチャンスが大いにあると思う。
アメリカのレストラン業界でも話題になっている日本マクドナルド (02/01/07)
今日本マクドナルドは、売り上げにおいて前年度比5.5%、計上利益においては、前年度比+99.6%の伸びを示した。2006年12月23日には、全国3800店舗の1日の売り上げが、21億5300万円の新記録を出したばかりだったが、1月14日には23億4600万円と大幅に更新している。
昨年、メイド・フォー・ユーという、オーダーを受けてから作るシステムを導入し、商品の味が向上したことや、営業時間を24時間にする店舗を増やしたことなどが、この売り上げ増につながっていると言われている。マクドナルドが日本に紹介されて早35年。アメリカ国外での、ステーキとハンバーガーチェーン店では、全世界一番となった。
3800店舗のうち、2700店舗が、マクドナルドホールディングの直営になっており、そのマクドナルドホールディングの50%の株主が、OAK BROOK IIIが所有していることを知っている人は少ないかもしれない。
近年貿易黒字が、日米間で論議されているが、マクドナルドのように、アメリカ資本が入っている企業の利益は表ざたになっていない。かなりのアメリカ資本が入っており、アメリカにより日本も支配されていることを気づいている人が少ない。貿易黒字の黒字分を上回る利益がアメリカに還元されているのが現状であるようだ。
日本マクドナルドの成功例をもとに、アメリカのマクドナルドも起動修正をする模様。フランチャイズの逆輸入が今度、他のFCでも行われるのではないだろうか。
ドーナツ屋で急成長したクリスピー・クリームの今 (01/30/07)
目の前でドーナツが作れる工程を見せることで話題になり、一挙に全米に400店舗まで増やしたクリスピー・クリームが、数年前より業績難になっており、本年度は業績の悪い90店舗を閉鎖した。
このクリスピー・クリームが、オープンしたところは、長蛇の列ができ、店舗の近所では交通渋滞になったほどであった。その繁盛店も、半年前ほどに閉鎖され驚いていたところである。この店舗が展開しはじめたころ、私が以前いた会社は、日本でのフランチャイズ権を獲得しようとアプローチしたことがあるが、全米展開で手がいっぱいなので、海外のことは検討できないとあっさりと断れてしまった。その後、ロッテがこの権利を獲得した模様だ。業績の悪さには、いろいろ理由があるようだが、メニューに問題があるようで、ドーナツだけなく、グルメコーヒーなどのドリンクにも今後は力を入れていくとのこと。
アメリカでは、普通のコーヒーが、この5年間で、1.4%の減少しているのに大使、グルメコーヒーは1.6%の伸びを示している。(食事時の飲むものの比率において)クッキーの王者のMRS FIELDも、グルメコーヒーをメニューに追加している。今後は、ドリンクメニューを充実させることがトレンドになる傾向があるようだ。話は戻って、このクリスピー・クリーム、頭が痛くなるほど甘いドーナツだ。日本ではそれなりに味に工夫がされるだろうが、Mrドーナツなどが市場に網羅している中、どのような形で日本で展開をしていくのか大変興味深い。
ファーストフード店を脅かすスターバックス (01/29/07)
スターバックスが、長期的目標として全世界に4万店をオープンすると発表した。現在、スターバックスは、アメリカ国内8836店舗、国外3604店舗の合計12440店舗を運営している。今後は、アメリカ国内に2万店舗、国外に2万店舗をオープンする予定だそうだ。スターバックスは、アメリカ国内のコーヒー市場の8%のシェアを獲得しているらしい。8%というが、この数字はかなりのものだと思う。
スターバックスでは現在、コーヒー以外に、パンやケーキなども出しているが、今後はブレックファーストサンドイッチ、オムレツ、フレンチトーストや、ランチのサンドイッチも充実させ、温かいメニューも増やすとのことで、アメリカ国内では6700店舗で、すでに今月からメニューが追加されている。
アメリカでは、レストラン業界の朝食部門において、昨年度より5%の売り上げ増で、朝食を家でとらないという傾向が更に強まるといわれている。スターバックスを始めとする多くのファーストフード、コンビニ、マーケットを含む飲食業界が、揃って朝食メニューを増やしている。
しかし、このスターバックスの新しい動きは、ますますスターバックスファンを増やし、マクドナルドなどのファーストフード店に大打撃を与えていくだろうと思われる。
ファーストフード店がケータリングビジネスに (01/25/07)
カリフォルニアに本拠を持つ、メキシコ風ローストチキン店、EL POLLO LOCO(340店舗)では、ケータリングメニューを追加して売り上げを伸ばしている。
ケータリングサービス専用の24時間ホットラインも設置し、コールセンターで受注し、各店舗に振り分けを行っている。ケータリングメニューに関しては、デリバリーサービスも行っており、将来的には売り上げの10%が、ケータリングメニューになるのではないかと予想されている。
ホームパーティや、会社でのパーティが多いアメリカでは、需要も多いと思う。今までは、大掛かりなケータリングが主になっていたが、このように気軽に、ファーストフードでケータリングメニューがあれば、大変便利である。
今後、日本でもこの分野のニーズは高まるのではないかと予想する。是非、アメリカの大々的なケータリングから、ファーストフードのケータリングの形態まで学んでいただければ、そこに大きなビジネスチャンスが眠っているような気もする。