2013年9月6日

NY NOW(ニューヨークナウ)視察レポート(2)〜日本ブース訪問〜

NY NOW(ニューヨークナウ)視察において、やはり、JETRO(ジェトロ)主催のJapan Pavilionを通り過ごすことはできない。白を基調にブースがシンプルにデザインされ、赤色の表示がパッと見て分かり易い。赤と白、つまり日の丸・日本を象徴しているのだろう。

数社に聞いてみたが、「今回が3回目です」「今回で連続7回目です」といった答えが戻ってきた。継続出展されている企業の多さに、いささか新鮮な驚きであった。その過程で現地法人を立ち上げ本格稼働に向けた会社もあれば、リサーチ段階、テストマーケティング段階の会社もある。JETRO(ジェトロ)Japan Pavilionの中で、米国進出に向けた日本企業のユメと希望と情熱を肌で感じることができた。

調理デモをして試食を通して製品の良さをアピールしていたのは、新潟のオークス株式会社(写真左下)。UCHICOOKシリーズのコンロ周りとキッチンツールを紹介していた。いただきます、ごちそうさま、おウチでお料理、おウチでごはん・・・あたりまえの毎日のためのキッチンシリーズが「ウチクック」ということらしい。品質のいい商品だけに値段もそこそこするとあってアメリカでの展開はプライスが一つハードルと聞いた。試食でスチームしたチキンをいただいたがなかなか美味であった。

曲がる器で有名な富山県高岡市の能作(写真右下)。日本の展示会でも、アメリカの店舗でも販売されているのを見かける。実は筆者もここの製品を愛用する一人である。高岡市の伝統産業は鋳物である。京都、金沢、そして、高岡という流れで仏具をはじめとする伝統工芸品で職人の腕を磨いてきた歴史をもつのが高岡である。能作は「伝統の新しい息吹」と称して、素材にこだわり、素材を活かすデザインに重きを置いている。仏具や茶道具・花器を中心に、インテリア・テーブルウエア・建築金物を扱っている。

もう一社紹介しておこう。株式会社バーディプランはプリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーのアレンジ卸しの専門店である。本物の花、花びらを一つ一つ手で見栄えよく、目的・テーマに沿って形作っていくかなり手の込んだ商品である。本物の花を材料とするので虫が飛び込んでくることもあるらしい。ものによって異なるが数ヶ月もつものもあるという。Real flower... Lasting beauty....Magical flowers...というメッセージでアピール。アメリカは何と言っても花が需要なコミュニケーションのツールでもあり、アメリカ市場での進出・展開を期待したい。


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